
キャバクラでキャストから人気のある客を見ていると、
ひとつはっきり分かることがある。
あの人たち、会話の勉強をしている。
聞き方がうまい。
間の取り方が自然。
距離感を外さない。
経験だけで身につくレベルではない。
本を読んでいる人もいれば、
人間関係やコミュニケーションを体系的に学んでいる人も多い。
それでも――
彼らは「勉強している人」には見えない。
選ばれる客は、学びを前に出さない
人気のある客に共通しているのは、これだ。
- テクニックを使おうとしない
- 正解を当てにいかない
- 学んだ通りに振る舞おうとしない
だから結果として、
感覚でやっているように見える。
でも実際は違う。
学んだものを、
意識しなくていいところまで落とし込んでいる。
うまくいかない人も、実は学んでいる
ここが一番もったいないところだ。
うまくいかない人ほど、
- 会話の本を読む
- 動画で勉強する
- 話し方を研究する
努力している。
それなのに差が出るのは、
「学び方」ではなく、学びの扱い方だ。
- 学んだことを使おうとする
- 正解を再現しようとする
- 会話中に頭が動いてしまう
結果、
会話が不自然になる。
感覚だけの会話は、安定しない
第1弾・第2弾で書いてきた通り、
“選ばれる客”がやっていないことはシンプルだ。
- 関係を確定させない
- 盛り上げようとしない
- 評価を求めない
これを「なんとなく分かる」と感じたなら、
あなたの感覚は正しい。
ただ――
感覚だけでは、再現できない。
相手が変わると迷う。
反応が薄いと焦る。
うまくいかない理由が分からない。
ここで人は、
また“取りに行く会話”に戻ってしまう。
黒服として見てきた「決定的な違い」
現場を見ていると、
うまくいく客には明確な共通点がある。
それは、
外してはいけない線を知っていること。
- 詰めない
- 崩さない
- 空気を奪わない
これは才能ではない。
センスでもない。
構造だ。
そしてこの構造は、
感覚だけで保持し続けるのは難しい。
学びを「消せた人」が、選ばれる
選ばれる客は、
学んだことを消している。
意識しなくても出てくる。
考えなくても外さない。
だから、
- 反応が薄くても焦らない
- 沈黙があっても崩れない
- 相手の感情を安全に保てる
学びが、
型として身体に入っている。
感覚を否定する必要はない
ここで勘違いしてほしくない。
感覚は、
現場でしか育たない。
だから捨てる必要はない。
むしろ、守るべきものだ。
必要なのは、
その感覚に「言葉」と「枠」を与えること。
感覚に“言語と型”を与えるということ
言語化・体系化されると、
- 自分が何をしているか分かる
- 迷ったときに戻れる基準ができる
- 余計なことをしなくて済む
新しいことを足すのではない。
無駄な動きを削る。
それだけで、
会話は安定する。
答え合わせとしての「体系」
黒服として現場で感覚的に整理してきたことは、
すでに体系としてまとめられているものがあった。
新しく学ぶというより、
バラバラだった感覚に
名前がついていく感覚に近い。
「ああ、俺がやってたのはこれか」
そう腑に落ちる。
合う人だけでいい
正直、全員に必要なものではない。
- すでに安定している人
- 感覚だけで十分な人
そういう人は、無理に触らなくていい。
でも、
- 感覚はあるのに安定しない
- 再現性がほしい
- 無駄な失敗を減らしたい
そう思った人には、
一度“整理された型”を見る価値はある。
最後に
会話がうまくいかない原因は、
努力不足でも才能不足でもない。
多くの場合、
学んだことが整理されていないだけだ。
感覚を信じたまま、
それを言語と型で整える。
それは、
次の段階に進むための
ごく自然な選択だ。
※自分が感覚でやってきた会話を整理したものについては、
下にまとめておく。
もし今、
「話は盛り上がるのに、なぜか選ばれない理由」が少し見えてきたなら、
その答えは1つ目のコミュニケーションにすべて詰まっている。


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